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自動通報装置 [現状]

[ 2010-08-04 ]

 先日作成した電子工作物をデモ用に使う、PC システムの対応が完了しました。

 この PC システムでの当面訴求するものとして「温度センサー2」を選択したのですが、これは思いのほか煩雑でした。

 説明書にも書かれていますが、このセンサは特性と分解能によって 1 度の範囲で値が上下を繰り返す場合があります。 通常、PC システム側では平均値を取ったりするのですが、そうすると本体表示と食い違いが発生してしまいます。 ON/OFF のヒステリシス制御も、このセンサと同様の方式を PC システム側にも組み込み、動作を合わせることにしました。

AutoReport.jpg

 この画面が示すように PC システム自体は単純なものです。 信号線取り出し用のブラックボックスを介して携帯電話を制御しています。 現状のブラックボックスは、より簡単なものへ変更する予定ですので画像は載せていません。

[全体の構成]
AutoReport構成図.png

 機能としては、
・指定温度より「オーバー/アンダー」になった場合に、通報先へ電話を掛けて状況を知らせ(メッセージ)ます。
・メッセージは「前置+日付+時間+温度+後置」形式で、日付・時間・温度は有無が指定できます。
・通報先が話中などの場合には、「繰り返し」を指定することにより、一定時間毎に最大 3 回、電話を掛けます。
・通報先は最大 5 箇所の登録が可能で、その中の 1 箇所を選択指定して通報先とします。

 携帯電話を使用しますので、PC 電源(バッテリでも)さえあれば何処でも(圏内なら)使用できます。

 携帯電話は docomo FOMA に対応しています。制御コマンド(AT)も、これに準拠しています。 他のキャリアについては現時点では不明です。(いろいろ探しましたが、資料が見当たらないので。)

 モデムモードでは細かな内容が判断出来ないので、通信モードで「Command Port」を使用して制御を行っています。 これによってアンテナレベルなども取得出来ます。(それにしても、なかなか解りにくい制御方式です。「呼処理状態なし」は、「通話状態あり」の後は無視しないといけないけれど、それ以外では判断しないといけないし... 話中も網側切断もタイムアウト切断も自己切断も、シーケンスは皆一緒になっています。)

 今後、人感センサなどにも対応するなど、さまざまなバージョンへ発展させていく予定です。

 PC システム以外に組み込みシステムなどにすれば、稼動環境も広がると考えられます。

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コメント 4

運転手

自動通報
今後の拡張発展の楽しみがあっていいですよね。
自分も携帯電話で同じような遊びをしているので、仲間を見つけたので興味をもって拝見しました。
by 運転手 (2010-09-06 09:40) 

Take

運転手さん コメントの承認が遅れましてスミマセン。

その後、人感センサキットの組み立てなどを行っていました。一応、本体は完成しているのですが、PC側へ簡単に情報を取り込むところを考えているところです。

今月に入ってから、色々とありまして... また、別の記事で。
by Take (2010-09-12 18:15) 

運転手

暫くぶりに拝見しています。どんどん進化してますね。
当方も自動通報機能を具備していますが、回線網制御種類は単純だけど、システムの各種状態遷移に対応させるのは結構面倒ですよね。
例えば、自動通報先の電話をいつまでも切断しないと発信側に課金される
とか、通報先の携帯電話が電源を切っていると音声ガイダンスしか流れな
い時に回線切断処理しなければいけないとかあったりしますね。

当方の場合はパズルのようなあらゆる回線制御状態遷移に対応するため
に携帯電話が具備する機能に加えて、システム単体でも専用デバイス
を付加して対応させています。

それこそ携帯電話に制御コマンドを送って制御したいところは同感です。
時々ページを覗いて刺激をいただこうと思います。

by 運転手 (2010-11-13 01:36) 

Take

運転手さんのページも度々拝見しています。ハードウエアを中心にかなりボリュームのある装置ですね。色々と参考にさせていただいています。

こちらの構成はソフトウエアが中心の簡素なものですから、制御は全てプログラムで行っています。
ちなみに、最大呼び出しは1分、相手が切らない場合の自動終話は1分/2分/3分から選択します。連続して通報が発生しないように、1回通報が成功したらその後に通報を再開するまでのインターバルも選択できるようにしてあります。全てタイマで制御していますが、状態遷移が複雑になってしまいますね。

デモを行った時、「外部の電話側からトーン(DTMF)を使って、接続機器などのコントロールができたほうが良いのでは?」といった提案もありました。トーンプロセッサを使うかプログラムで解析するか... 色々な機能をサポートしていくと、単純で安価な装置ではなくなりますし、色々な費用なども含めて悩ましいところです。

最近は、種類が増えてきたスマートフォンを、Bluetoothを使って何らかのことができないか調べていますが、ソフトウエア的には情報が少ないですね。
by Take (2010-11-13 14:41) 

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